全日本本戦14度目の挑戦で、第16シードの秋田史帆(30=橋本総業)が初優勝を飾った。第1シードで世界71位の日比野菜緒(25)に5-7、6-0、6-0の逆転勝ち。初優勝の年齢として、30歳9カ月は、52年宮城黎子の30歳4カ月を抜いて、戦後の最年長初優勝となった。

秋田と日比野は、同じ愛知県一宮市の出身で、育ったテニスクラブも同じという先輩、後輩だ。第1セットは後輩で、世界で活躍する日比野が奪ったが、「第2セットから、簡単なミスはしない。しっかりボールを見て打つ」ことに秋田が集中。全く流れが変わり、秋田が12ゲームを連取して逆転勝ちにつなげた。

秋田は過去17、19年の準優勝が最高成績。決勝三度目の正直で、遅咲きの女王誕生に「日比野みたいに早く世界で活躍したい」と、意気込んだ。