オービックが大勝で今季初戦を飾った。FGで先制後、ノジマ相模原から移籍のQBロックレイがランでTDし、さらに4連続TDパスを決めた。その後も3TDを加え、守備は最後まで得点を許さず。60-0と完封勝ちした。東京ガスは2連敗。

今季は2ブロックの変則リーグ戦となった。オール三菱が辞退したことで、オービックは他チームより2週間遅れの開幕。その鬱憤(うっぷん)を爆発させるように攻撃で8TDを奪った。

最初の攻撃こそFG止まりも、ロックレイはランで初のTDを挙げると、自慢の強肩を発揮した。WR西村への43ヤードを決めると波に乗り、4シリーズ連続でTDパス。前半でお役御免となった。コロナ禍で例年のような練習も、試合もできなかったが、移籍初戦からチームに溶け込んでいることを示した。

5年ぶり現場復帰の大橋ヘッドコーチは「ロックレイは最初硬かったが、いくつかいいプレーを見せてくれた。収穫だった」と手応えを得ていた。守備では中心のLBビーティJr.が欠場したが、若手や新人を積極的に起用したが完封。「若手中心でも最後まで粘って止めきった。随所にいいプレーが出た」と、格下相手ながらも好発進となった。

2週間後の21日にはパナソニックと、Bブロック1位でジャパンXボウル進出ををかけた決戦となる。昨年はリーグ戦では勝ったが、トーナメント準決勝では敗れた。パナソニックは10月24日に東京ガスに38-0から、1カ月ぶりの試合となる。「一発勝負は難しい。この2週間でいかに準備できるか」と話した。