フィギュアスケート女子で05年NHK杯優勝経験を持つ中野友加里さん(35)が27日、同学年となる高橋大輔(34)のアイスダンスデビューを喜んだ。

高橋はこの日、カップルを組む村元哉中(かな、27=ともに関大KFSC)と大阪・東和薬品ラクタブドームで行われた同杯で競技会デビュー。2位に入った。中野さんはYouTubeの「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」内で「私の同志といいますか、仲間の高橋大輔選手がアイスダンサーとして出ています。氷上に乗っているだけで、うれしく思います」と力を込めた。

普段は技術の解説や、現役時代の秘話を明かしている同チャンネルで、この日は男女シングルを中心に演技を解説。女子ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(20=シスメックス)は演技後半に移したフリップ-トーループの連続3回転ジャンプに成功しており、中野さんは「スピード感、幅、流れ…。どれを取っても素晴らしいです」と元競技者の目線で見解を示した。

現役時代には伊藤みどり、トーニャ・ハーディング(米国)に次いで、世界3人目となるトリプルアクセル(3回転半)に成功。今大会のSPでは転倒したが、樋口新葉(明大)らが挑戦した。28日のフリーに向けて「おそらく何人かの選手がトリプルアクセルを跳んでくる。ハイレベルな戦いが見られると思います」と期待を込めるなど、15分近い動画で思いを語っている。

28日の競技終了後にも、同様の解説が公開予定となっている。