【第2試合】

2018-19年シーズンに日本人初の世界ランキング年間1位に輝いた見延和靖(33=ネクサス)が、古俣聖(22=本間組)と対戦した。

9月に行われた全日本選手権の準々決勝以来となる再戦。当時は古俣が15-13で格上から勝利を収めていた。

この日も序盤から一進一退の攻防。まず古俣が2点を先取すれば、見延が3点を奪い返して逆転する。待ち構えた見延を相手に古俣が8-5とリードしたタイミングで剣が折れる場面もありつつ、中盤は見延が一転して前に出て得点を重ねる展開。熱戦は終盤に13-13で並んだ。

このスコアも9月の全日本と同じ。前回はここから古俣が2点を奪って勝ったが、今回は果たして…。結果は古俣。遠い距離から突進する「フレッシュ」を繰り出し、2連続ポイントで見延にリベンジを許さなかった。

試合後のコメントは以下の通り。

【古俣】

-ナイスゲームを振り返って

ありがとうございます。東京五輪(オリンピック)の団体戦メンバー入りに向けて、上の4人に食い込んでいくためには、こういうところでアピールしないといけなかった。勝てて良かったです。

-いつもの練習会場で試合

やるまではいつも通りだったんですけど、ここが、こんなふうに立派な会場になって…緊張しました。

-見延選手の研究は

序盤は胸を借りるつもりで、中盤も思い切って。最後も思い切って14、15本目を取れたので良かったと思います。

-第2ラウンド(R)までリードしていたが、第3Rで追いつかれた

小手回りがうまいので、長いアタックで止めないといけないと思っていた。勝てて良かったです。

-2021年に向けて

東京五輪のメンバーに食い込めるように。もしダメだとしても、次のパリ五輪に向けて頑張りますので応援よろしくお願いします。

【見延】

今日は負けてしまいましたけど、普段の練習では味わえない緊張感を、この場で味わえた。すごくプラスになりました。来年の東京五輪に向けて、こういう練習を積んでいくことが、いい準備につながっていくんじゃないのかなと思いました。

解説を務めた女子エペ日本代表の佐藤希望(34=大垣共立銀行)もコメントした。「SUNDAY CUP」の第2回以降(未定)へ「日曜日は用事があるので(笑い)。今後も用事を入れとこうかな…とか言って」と冗談を飛ばしつつ「こうやって今日、男子エペの素晴らしい技とスピードを見させていただいた。女子エペにも生かせると思いますし、世界で勝てている男子エペのように頑張っていきたい」と、3大会連続の五輪出場へ刺激を受けていた。【木下淳】