今日5日、全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)が開幕する。女子の長岡商(新潟)は3年連続9回目の出場。1回戦は誠信(愛知)と対戦する。ケガからの復帰を目指す岡副華(おかぞえ・はなか=3年)がチームの起爆剤となり、連続得点を狙う。岡副は今季最初で最後の全国大会でチームをベスト8に導く。

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右膝をテーピングとサポーターで固定した岡副はケガを悪化させないよう、細心の注意を払い、練習していた。

昨年7月、右前十字靱帯(じんたい)を損傷。一時回復も8月中旬に同じ患部のケガに見舞われ悪化。「思いっきりずれた感じで今まで経験したことのない痛みだった」と振り返った。10月中旬から練習を再開。両足で着地する練習から始め、筋トレやスクワットで鍛えた。県予選はレシーブしかできない状態で迎えたが「両親にもう1度バレーで勝っている姿を見せたい」という思いをモチベーションに、春高出場への思いは揺るがなかった。

現在は85%程度までコンディションが上昇。ケガ以前のプレーが戻っているという。曽根監督は「岡副は速いトスを打てる。連続得点が狙え、打てば止まらなくなる場面を作ってくれる。ケガの悔しさを春高でぶつけてほしい」とエールを送った。岡副は「誠信は高さがある。速いテンポの攻撃と絶対に落とさないレシーブで支えたい」と話した。「春高は、最初で最後の全国大会。3年間の思いを全てぶつけて、必ずベスト8を達成したい」と気持ちを込めた。【飯嶋聡美】

◆岡副華(おかぞえ・はなか)2002年(平14)6月2日生まれ。長岡市立東中出身。中央セントラルズで小3からバレーボールを始める。中学時代はセンターで秋季地区大会6位。長岡商では2年夏にスタメン入り。昨年、レフトで春高を経験。右利き。168センチ。