Earnest(宮城)が、大接戦の末、日体桜華中(東京)を71-69で破った。双子の阿部心愛(ここな)友愛(ゆうな)姉妹(ともに172センチ、2年)の攻守にわたる活躍で、後半のシーソーゲームを制した。

Earnestは前半を38-33の5点リードで折り返した。しかし、第4Q(クオーター)立ち上がり、相手の178センチのセンター山田英真(3年)にオフェンスリバウンドを取られ、逆転を許した。それでも、阿部姉妹と主将宮下遼(3年)の仙台一中トリオを中心に走りまくり、同Q終了間際に再逆転して、逃げ切った。

3人は32分間コートに立ち続け、友愛が22得点、心愛が18得点、宮下が16得点をマークした。試合時間残り12秒で勝利を決定づけるフリースローを、2本とも外した妹・友愛は「決めなきゃと思って力が入った」と反省しつつも、「チームで戦えたので勝てた」と苦笑い。一方、しっかり者の姉・心愛は「4Qはドキドキしたが、勝利を信じていた。今日はチーム全員でプレーできたので勝てた」と最後は妹と言葉をそろえ、ホッとした笑顔を見せた。

川田容子ヘッドコーチ(62)は「リバウンドの競り合いに負けなかったのが勝因。相手センターについた友愛がマッチアップで戦えた。宮下がうまく2人をコントロールしてくれた」と選手たちの健闘をたたえていた。