B1新潟アルビレックスBBの特別指定選手、PG伊藤領(東海大3年)がホーム大阪戦(23、24日、アオーレ長岡)での“Bリーグデビュー”を目指している。地元出身の好素材。特別指定選手契約は2月末までの予定で、プロリーグでの経験を主将就任が決まっている大学の新チームに還元するつもりだ。

「出場する機会があれば、自分がチャンスメークできる選手だというところを見てもらいたい」。伊藤は大阪戦でのアピールをイメージしている。

東海大で昨年のインカレ優勝後、年末から新潟の練習に合流。チームには12月にプロ契約した東海大の1年先輩のSG西田優大(21)もいる。「先輩たちが練習外でもいろいろと教えてくれる」と雰囲気にはすっかりなじんだ。持ち味はスピーディーなドライブと司令塔としての冷静な判断力。「大阪戦に向けて、連係を高めていきたい」と新潟の一員としての自覚が出てきた。

小学生のころ、旧bjリーグ新潟の前座試合を務めたことがある。東海大の先輩で、新潟の主将のSF池田雄一(37)のプレーは何度も見た。そして大黒柱は同じPGの元日本代表・五十嵐圭(40)。「子どものときから見ている人ばかり。一緒にやれるのはありがたいこと」と感激を力に変える。

今年、東海大はインカレ連覇がかかる。「大学に役立てるためにも、必死でやる」。限られた期間の中、あらゆるものを吸収する。

◆伊藤領(いとう・れい)1999年(平11)6月10日生まれ、新潟県関川村出身。開志国際高では2年時に全国高校総体出場。15年にU16、16年にU18アジア大会出場。東海大に進み、19年は関東大学新人戦で優勝。ポジションはPG。182センチ、76キロ。背番号2。