北北海道の男子10キロクラシカルは、1年生の神幸太朗(留萌)が32分6秒1で初優勝した。2位に20秒以上の差をつけ圧勝。全体でもトップで「1年で優勝できるとは思わなかったのでびっくり」と喜んだ。距離男子個人種目の1年生王者は17年長屋圭悟(恵庭南)以来4年ぶり。留萌勢の男子個人優勝は10年の西田順風(留萌)以来11年ぶりとなった。

全体2位で南北海道1位の小上楓真(恵庭南1年)とは小1からのライバル。神幸は真狩、小上が京極出身で、京極町の同じコースでともに練習してきた。昨年2月の全国中学は、神幸がクラシカル5位、フリー4位(ともに5キロ)、小上は2種目とも2位。中学では勝てなかった相手に雪辱し「ペース配分がうまくいった」と振り返った。

夏は月1~2回、約1キロの坂道ダッシュを6本繰り返し体力をつけ、秋は砂浜で板を操り、上りの推進力を磨いてきた。レース後は、同時開催の北海道選手権で優勝したオリンピック2大会出場の吉田圭伸(34=自衛隊体育学校)と初対面。「気持ちが上がった。僕もいつかは世界で戦える選手になりたい」。伸び盛りの新星が、日本のトップを追い掛ける。【永野高輔】