姫路のオポジット田中咲希(24)がMVPに輝いた。

前日6日のVリーグ1部(V1)岡山戦はアタックで15得点を挙げ、3-0のストレート勝ちに貢献。この日は姫路の全選手が出場したエキシビションマッチ(紅白戦)で存在感を示した。

試合後には花束を受け取り「すごく緊張したんですけれど、同じチームだからこそ、負けたくなかった。燃えました。『同じオポジットの孫田(菜奈)には負けたくないな』と思って、頑張りました」とニヤリ。あえて1学年下の後輩を名指しし、和やかな雰囲気を演出した。

当初はこの日、V1のPFU戦が組まれていたが、相手が新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令地域での試合出場を辞退。姫路はシーズン中では異例のエキシビションマッチを企画し、有観客でファンに感謝の思いを伝えた。

前日に今季4勝目を挙げたが、チームは現在V1の12チーム中11位。レギュラーラウンドは13日日立戦(E・プラザいしかわ)が最終戦となっており、アウトサイドヒッターの貞包里穂主将(24)は「皆さんの前でプレーできて、うれしく思います。チーム一丸となって戦い抜くので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。【松本航】