昨年12月の東京オリンピック(五輪)柔道男子66キロ代表決定戦で阿部一二三(23=パーク24)に敗れた19年世界王者の丸山城志郎(27=ミキハウス)が9日、24年パリ五輪に向けて再出発した。

奈良県天理市の天理大での練習を公開。「忘れられない」とする日本柔道初のワンマッチから約3カ月が経過し、「前を向かないと始まらない。目標の一番奥にあるパリ五輪を目指して、1つ1つの階段を上っていきたい」と新たな決意を語った。

当面の目標は、4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)と6月の世界選手権(ブダペスト)制覇。持ち味の技の切れとスピードだけでなく「力強い馬力ある柔道」で進化を示すことを誓った。24分間の死闘を制して五輪代表の切符を勝ち取ったライバルには「釣り手と引き手をしっかり持って、あの舞台(日本武道館)で一本を取りにいく日本柔道を体現してほしい」とエールを送った。