フィギュアスケートの情報を毎日発信しています。
今日のイベント
【大会】
世界選手権
▼会場
スウェーデン・ストックホルム
▼種目
公式練習
今日の誕生日
エルビス・ストイコ(1972年)→Pick Up!
清水晴陽(2004年)
日本の男子シングル選手。20年近畿選手権ジュニア男子16位
Pick Up! エルビス・ストイコ
カナダを代表する元男子シングル選手が、49歳となりました。
ジャンプを武器とし、90年代に台頭。世界選手権では表彰台常連となり、94、95、97年と3度の世界一に輝きました。五輪には4度出場し、94年リレハンメル、98年長野大会はともに銀メダル。長野大会時の会場初滑り記事には「プレッシャー? 肩の力は、カナダに置いて来たよ。自分らしくリラックスできてるよ」とユーモアあふれるコメントが掲載されています。
02年ソルトレークシティー五輪で8位入賞し、そのシーズン限りで現役を引退。「演じたいものを演じる気力は十分ある。しかし、心の中では(今季が)道の終わり」と覚悟を決めて、最後のシーズンを過ごしました。プロスケーターとしても活躍するなど、多くのファンから愛された選手でした。
今日の出来事
世界選手権で高橋大輔が日本男子初の銀メダル(2007年)
世界選手権<3日目>◇22日◇東京体育館◇男子フリー
フィギュア界の「ダイスケ」が偉業を遂げた。高橋大輔(21=関大)がフリーでトップの163・44点をマーク。合計237・95点で2位となり五輪、世界選手権を通じて日本男子初の銀メダルを獲得した。ショートプログラム(SP)14位の織田信成(19=同)は7位に浮上した。優勝はブライアン・ジュベール(フランス)。一方、女子は今日23日にSPが行われる。高橋がつくった流れに乗り浅田真央(16=中京大中京高)らが世界一を目指す。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
あふれ出る涙を隠せなかった。演技を終え、館内を揺るがす地鳴りのような大歓声と拍手を全身で浴びた高橋は、ため込んだ感情を一気に爆発させた。最終滑走のバトルの得点が出て、日本人男子初の銀メダルが確定すると「うれしいっす。それだけです。うれしくて泣くのは初めて」と喜びをかみしめた。
「演技直前は泣きそうなほど緊張していた」。その言葉通り、最初の4回転トーループで手をついたが、その後が今までの高橋とは違った。これまでならミスを引きずる悪循環に陥るところを、踏みとどまった。終盤にリンクを縦断する自慢のステップは、大会3連覇を狙っていたランビエルをして「高橋の技術はすごい」と言わしめるほど魅了した。
ガラスの心臓-。そんなレッテルを、自力で返上した。トリノ五輪では重圧に負けてフリーで自滅し、8位に沈んだ。この苦い経験が「感情のコントロールができるようになった」と言うまでに高橋を変えた。トレーナー不在時に練習に甘えがでる、これまでの悪癖も消えた。「スケートへの取り組みが変わった」と振り返るように、五輪のリベンジのための意識改革が、心身の成長につながった。
長い道のりだった。02年世界ジュニア選手権で日本人男子初の優勝。一躍、脚光を浴びたが04年ごろからスランプに陥った。05年春には長光コーチに「スケートを辞める」と荒れたこともあった。「本当に衝突した。でも、あの時があったから今がある」と長光コーチ。恩師との衝突、五輪の屈辱…。すべてが少年だった男を「大人」に変えた。
「100%の滑りではなかった。来季は世界のトップと同じように、演技に4回転ジャンプを2個入れることが目標。常に世界一を目標にしています」。77年大会の佐野、02、03年大会の本田の銅メダルを超えたが、ここがゴールでない。10年バンクーバー五輪で金メダルを獲得するべく前進を止めない。