女子57キロ級は19年世界カデ(15~17歳)選手権覇者の江口凜(神奈川・桐蔭学園2年)が優勝し、その背景に「舟久保固め」の存在があることを明かした。

決勝は井田侑希(埼玉・児玉高)に先に技ありを奪われたが、2分21秒に送り襟絞めで逆転の一本勝ちを収めた。この日は、得意の腹包みから寝技に持ち込む必勝パターンで勝利を重ねた。

コロナ禍の自粛期間中に、世界ジュニア女子57キロ級3連覇の舟久保遥香(22=三井住友海上)が開発した舟久保固めをまとめた動画「舟久保固め集」をYouTubeで何度も視聴し、うつぶせの相手を抑え込む“秘技”を習得した。舟久保本人とは面識がないが、ライバルをお手本として参考にしているという。

「(舟久保固めを)説明するのは難しいが、寝技のレベルは確実に上がっていると思う。コロナ禍での大会開催はありがたいし、23年パリ五輪を目指して世界の舞台で勝てる選手になりたい」と青写真を描いた。