「ロシア3人娘」の1人、アンナ・シェルバコワ(16=ロシア連盟)が初出場で初優勝を飾った。ただ1人80点台にのせて首位に立ったショートプログラム(SP)から、フリーは152・17点。合計223・17点で勝利を手にした。「何て言えばいいのか。ベストは尽くしました。でも満足の演技はできなかった。ありがとう、みなさん」と優勝インタビューで振り返った。

冒頭の4回転フリップは転倒したが、その後は持ち味の安定感を刻む。手を挙げてのルッツ-トーループの連続3回転ジャンプなどで大きな加点も稼ぎながら、スピン、ステップもハイレベルにそろえた。「最初のジャンプが思うようにいかず、他の要素をすべてベストを尽くすしかないと思いました」と述べた。

4回転ジャンパーを備える若手が続々と登場してくるロシア勢。この日も高難度4回転を備えるアレクサンドラ・トルソワ(16)が3位に入った。さらに、15年世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(24)も銀メダルを獲得し、表彰台を独占した。

強豪そろうフィギュア大国の看板役として、今季も昨年12月のロシア選手権で3連覇するなど、安定感が光る若き女王。28日には17歳を迎え、自ら誕生日に最高の贈り物を贈った。日本勢にとっても大きな壁として立ちはだかることになる。