世界39位で日本のエースの錦織圭(31=日清食品)が2時間50分の接戦を制し、初戦の2回戦を突破だ。2大会連続での対戦となった同59位のベデネ(スロベニア)に7-6、5-7、6-4のフルセットで勝ち、3回戦では同5位で第2シードのチチパス(ギリシャ)と対戦する。対戦成績は錦織の1勝0敗だ。

気温30度近い暑さと湿気で、試合後に、錦織は「たこ焼きみたいな気分」と、ほてった顔を上気させた。特に多湿で「湿気が大変だった」と、コートも球足が遅く、すべてが重かった。

1大会前のドバイ選手権3回戦ではストレート勝ちの相手だった。しかし、この日は、強風もあり、「タフなコンディションだった」。相手の第1サーブにも手を焼き、接戦に持ち込まれた。それでも、最後まで集中を切らさず、しっかりと勝ちきった。

3回戦は、トップ5のチチパスが相手だ。18年楽天オープン準々決勝で対戦し、錦織がストレートで勝ったのが最初で最後の対戦。当時は錦織が12位で、チチパスが15位。現在は、逆転している世界ランクだが、錦織は「自信は前よりあります」と心強い。復活の道を着実に歩む錦織が、まずは打倒世界5位に挑む。

◆マイアミオープンは、3月24~4月4日、WOWOWオンデマンドで配信中。