世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が、ストレート勝ちでベスト8に進出だ。同17位のメルテンス(ベルギー)に6-3、6-3で勝ち、準々決勝では同33位のペグラ(米国)-同25位のサカリ(ギリシャ)の勝者と対戦する。

スコア以上に苦戦した。それも、初戦の2回戦同様に、コートの球足の遅さが原因だ。バウンドしてから飛んでくる球を待ちきれず、打点がいつもより前になる。加えて、なかなかショットが決まりにくいため、無理に打つ。この2つが微妙な狂いを生じ、ミスが生まれた。

しかし、それでも「なるべく攻撃的にいこうと思った」と、持ち味の積極的なプレーは忘れず。相手が右肩に違和感を感じ、第2セットの第5ゲーム終了時点でトレーナーを呼んでからは、一方的なプレーでストレート勝ちだ。

大坂は、現在、4大大会4勝を含むツアー通算7勝。もし今大会に優勝すれば、伊達公子が持つ8勝の日本女子ツアー最多優勝回数に並ぶ。試合前の2度の棄権を含むが、この日の勝利で、昨年8月の全米前哨戦から23連勝だ。その勢いは止まらない。