男子2部2位ヴォレアス北海道は、第2戦を3-2で勝利し1勝1敗としたが、1戦目をストレート勝ちしている1部10位大分三好ヴァイセアドラーに及ばず、V1昇格を逃した。

北海道は3-2勝利で2ポイント。大分三好は4日の3-0勝利の3ポイントに、5日の2-3敗戦の1ポイントを加算し4ポイントとなり1部残留となった。

あと1歩だった。第1戦を0-3で落とすも、第2戦をストレート勝ちし、合計スコア11点差以上つければ逆転可能だった。第1セット25-20、第2セットは25-14と圧倒。2セット合計で16点差をつけ、心理的にも優位な状態で第3セットに入ったが、大分三好の得点源ストックトン(28)の強烈なスパイクを止めきれず、19-25で落とし、昇格が消滅した。

北海道のエド・クライン監督(39)は「結果は非常に残念。しかし、最後まで戦いきったことに関しては満足している。足りないところは分かったので、しっかりと修正していきたい」。元日本代表の越川優(36)は「初めてV2でやってみて、V1との違いを肌で感じることができた。こういった形で終わったが、すべての経験が自分の経験値としてプラスとなった。大きな意味のある1年だった」とコメントした。

昨季はコロナ禍で入れ替え戦が中止。今季はコロナの影響で開催が4月から5月に変更となった。当初予定していたV1チームとの練習試合は、日程調整がつかなくなり中止。ぶっつけ本番でV1勢と組み合うも2戦目には、しっかり分析し、相手を追い込んだ。越川、古田史郎主将(33)の強打や、佐々木博秋(26)の技巧的スパイクなどで翻弄(ほんろう)し、第2戦は3-2とV1チームから1勝を挙げ、力の差が少ないことは証明したが、何かが足りなかった。

現地で試合を見守った降旗雄平GM(36)は「悔しい。そのひと言に尽きる。でもこれで終わりじゃない」。あきらめずにチームが掲げる1部への「超戦」を続けていく。