2020-21年シーズン限りで現役引退したラグビー元日本代表FBの五郎丸歩氏(35=ヤマハ発動機)が14日、浜松市内で引退会見を行った。

今後について、22年に発足する新リーグに参戦するヤマハの新チームで「マネジメント」の道に進むと発表したが、一方で将来的に指導者となりたいか質問されると、こう答えた。

「進退につきましては、現場で行くのかマネジメントサイドで行くのか、非常に悩みました。その中でマネジメントを選んだので、指導者には、もう(現場には)戻らない決意を持っています。ただ、トップチームの指導をすることはないにせよ、子どもたちへの普及については続けていきたい」と草の根の活動、日本ラグビー界の底上げには貢献していく。

マネジメントに至った決断については「現役中から関心を持っていて、海外クラブも経験して日本との差も感じていた。その中でヤマハ発動機が新会社を作ることになって、そこに自分の全てをぶつけていきたいと思いました」。指導者への未練については「企業色が強かったラグビー界において、プロ化をヤマハが先陣を切ってやると。てんびんに掛けた時、マネジメントの方がワクワクしたので、そちらを選びました」と言い切った。

引退については、あらためて「寂しさは全くない。後悔も全くないですね。新たなチャレンジについては7月1日からの契約になるので、それまでは釣りを楽しみたい」とピッチ外のことも笑顔で話していた。