Xリーグのオービックが24日に習志野市内で、カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)に参戦する2選手の壮行会を開催した。

4月の米国とカナダ以外を対象のグローバルドラフトで、全体24位でモントリオールが指名のRB李卓(26)と、全体19位でブリティッシュコロンビアが指名のK/P山崎丈路(28)。ともに「スターターを勝ち取り、NFLにつながる結果を残したい」と参加したファンに誓った。

2人は7月1日に日本を出発し、1週間の隔離期間を経て、各チームのキャンプに参加する。今季は日程短縮のために、ロースターが2人減の最大44人、グローバル枠は1人減の1人。8月5日の開幕までの競争は激しさを増すことになる。

李はチームのRB枠を6、7人の争いから、ロースターは3、4人と見ている。「ランゲームも多く、RBがレシーバーになることも多いチーム。強化してきたスプリントを生かしたい。キッキングにも積極的に取り組んでいきたい」と抱負を話した。

NFLのインターナショナル・プレーヤー・パスウェー・プログラムで日本人初の候補になった。4人の枠には入れなかったが、実戦を想定して10週間トレーニングした成果に手応えは得ている。MLBの大谷、NBAの八村、テニスの大阪ら日本人が世界の大舞台で活躍する。「フットボールでもそういう選手が出ていい。僕が道を切り開いていく」と力強く宣言した。

山崎はオーストラリア人と米国人の3人で2人枠を争う。他の2人はパンターが主と「キッカーとして期待されているのはわかる。自慢のキック力を生かして結果を出して、レベルの違いを見せたい」と話した。

グラウンドが広く、3ダウン制のルールでFG回数は多い。さらにパントでエンドゾーンに蹴り込むと1点入る。昨春に練習ながらも73ヤードのFGを決めたが、現在は75ヤードを確実に決めることを目標にしている。「ボクはフットボールのエリートでもないが、正しく積み上げていけば、ワールドワイドになれることを示したい」と意欲満々だった。