昨季の全日本ジュニア選手権2位、全日本選手権7位の三浦佳生(16=東京・目黒日大高)は60・41点で2位だった。

出場3人の最終滑走で登場。2本目の4回転トーループ-2回転トーループの2連続ジャンプは着氷したが、冒頭の4回転サルコーと最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)ともに転倒した。新SPビバルディ「四季」の「冬」は悔しいスタートとなった。

不完全燃焼。その理由について「ぶっつけ本番だったので」。大会前にスケート靴のブレード(刃)が折れるアクシデントがあり「折って付け替えてから、なかなか調整する時間がなく試合を迎えてしまった」と明らかにした。

「靴が言うことを聞かなかったので今回はしょうがないかな」とも言ったが、すぐ「しょうがなくはないか」と言い直し「いい勉強にはなりました」と前を向いた。

シニアにエントリーした理由に関しては「ジュニアの試合(日本が序盤は派遣していないジュニアグランプリシリーズなど)がどうなるか分からない状況なのでシニアの練習もしておきたかったし(親友の佐藤)駿や(今回は棄権した鍵山)優真と一緒に戦える機会は自分にとってプラスなので」と説明した。

29日のフリーに向けては「迷ってるんです。もしかすると棄権も」と発言。ただ「ジャンプは跳ばずに、ジュニアより30秒長い演技を見てもらって、どのような評価をもらえるか試したい思いもある」と、近い将来のシニア転向を見据えた経験の場にする考えも、明るく朗らかに示していた。【木下淳】