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今日の誕生日

中塩美悠(1996年)

日本のプロフィギュアスケーター。15年にはグランプリ(GP)シリーズに出場し、スケートアメリカ11位。「シルク・ドゥ・ソレイユ」も経験し、現役選手の振り付けも担当

車俊煥(チャ・ジュンファン)(2001年)→20年Pick Up!(最終項にリンクあり)

岡本真綸(2004年)

日本の女子シングル選手。岡山理大付高2年。9月の中四国九州選手権ではジュニア女子2位


今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2021年10月3日
2021年10月3日

21年10月3日、カーニバル・オン・アイス カーニバル・オン・アイスで演技する安藤美姫さん。


プレーバック

「スケートカナダ」(2012年)

村上佳菜子メンタル面で成長


今日の出来事

高橋大輔(19=関大)がGPシリーズ初優勝(2005年)

GP第1戦スケートアメリカ〈2日目〉

◇21日(日本時間22日)◇米ニュージャージー州アトランティックシティー◇男子フリーほか

高橋大輔(19=関大)がGPシリーズ初優勝を飾った。ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーでも、ミスのない演技で1位。合計218・54点で、2位エバン・ライザチェク(米国)に約25点差をつけて圧勝した。日本人男子のGPシリーズ優勝は、02年スケートカナダの本田武史以来、2人目の快挙だ。女子SPは恩田美栄(22)が53・90点で2位につけ、03年世界選手権2位のエレーナ・ソコロワ(ロシア)が57・94点で首位に立った。

◇ ◇ ◇

演技を終えると高橋は目をつむり、両手を力強く掲げた。納得いく演技に、達成感に酔いしれた。だが、歓喜は終わらない。得点が掲示されると、今度は目を見開いた。自己ベストを23・92点も上回る高得点に、思わず右手でガッツポーズ。「とにかくいい演技をしたかった」。国際大会では世界デビューの99年トリクラフトロフィー以来の完全優勝に、表情が緩んだ。

冒頭の4回転ジャンプは両足着氷だったが、何とか持ちこたえた。3回転半-3回転の連続ジャンプはピタリと決めた。表現力を示す5項目はすべて7点台。「ほぼすべてのジャンプで、ちゃんと着地できたのでうれしい」と満足そうに笑った。

これまでSPが良くてもフリーで失敗した。03年ラリック杯、04年フランス杯ともにSPは3位以内だったがフリーで失敗。昨季世界選手権も、SP7位につけながらフリーは18位。緊張との戦い-。それはこの日も同じだった。だが「仕方ない。なるようにしかならない」と割り切った。練習量への自信が、気持ちを落ち着かせた。

今夏、練習の比重を変えた。8割がリンク上だった練習は、練習量を維持しながらも陸トレが上回るようになった。新採点方式を見据えた、基礎体力アップが狙いだ。城田フィギュア強化部長は「五輪に出たいという思いでオフに体力アップに励んだ成果が出た」と評価した。

世界ジュニア選手権で日本人男子初優勝を飾ってから3年半。昨春から長光コーチの自宅に下宿し、トリノ五輪を目指している。「これを自信にしたい。自信過剰なぐらいじゃないといけない。(代表選考で)1位になって五輪に行きたい」。心は次戦NHK杯(12月、大阪)に向いていた。

城田憲子フィギュア強化部長 日本の男子にとっては幸先がいい。高橋はSP、フリー両方がそろうことがなかったが、五輪に出たいという思いでオフに体力アップに励んだ成果が出た。表現力を示す5項目は世界レベルの7点台半ばだし、(今年の)世界選手権3位のライザチェクに大差で勝ったことはすごい。