競泳男子の萩野公介(27=ブリヂストン)は、引退会見5時間前に現役最後の泳ぎを披露した。東京都水泳協会(北島康介会長)が東京辰巳国際水泳場で行ったイベント「水泳の日2021」にサプライズで登場。水泳教室で集まった子どもたちの前で100メートル個人メドレーをゆったりと泳いだ。これが現役の選手としてラストスイムとなった。

萩野が公の場で泳いだのは、東京五輪200メートル個人メドレー以来約3カ月ぶりだった。プールサイドで食い入るように見つめるこどもたちに向けて、美しいフォームで泳いだ。

萩野はその後、約1時間にわたって、水泳教室に参加。手取り足取りで、ジュニアスイマーを指導した。北島氏らとのトークショーでは、子どもたちに向けて「これから苦手なこともあるかもしれないけど、チャレンジしていってほしいなと思います。僕自身も全力で人生を頑張っていきたい」と呼びかけていた。【益田一弘】