東洋大で東京オリンピック(五輪)パラリンピック出場者の表彰式と報告会が行われ、競泳女子個人メドレー2冠の大橋悠依(26=イトマン東進)ら卒業生や在校生15選手と、4人の指導者が表彰を受けた。2つの金メダルを首にかけて出席した大橋は「東京五輪ではこれ以上ないような成績を残すことができた。ただ金メダルを取ったが、まだ自己ベストを更新していない。今後は自己ベスト更新を目指していきたい」と話した。

大学時代には国際地域学部の国際観光学科に籍を置いた大橋。「在学中には観光の側面から東京五輪を考えたりとか、そういうふうにかかわることが面白かった」と振り返る。この日も母校出身のさまざまな競技の選手たちが表彰を受けた。「東洋大の体育会には強い部活がそろっていて、水泳部も負けないぞという気持ちで頑張っていた。そういう仲間がいることは支えになった」と話した。

この日に引退を発表した競泳男子の萩野公介(27=ブリヂストン)は表彰式で、「東京五輪で1本1本大切に、全力で泳げたのは東洋大のおかげ。在学中から、そして卒業後もたくさんの応援をいただいたし、本番でも温かい気持ちが届いた」と母校のサポートに感謝した。

陸上男子400メートルリレーで東京五輪代表だった桐生祥秀(25=日本生命)は、大橋とは同じ彦根市出身の同級生。その桐生は「5年前のリオデジャネイロ五輪のときには、毎日のように表彰を受ける機会があった」と話した上で、「やっぱりメダルを取らないと表彰の場には呼ばれない。次のパリ五輪の後には、表彰で忙しい毎日を過ごせるようにしたい」と3年後の活躍を誓った。

陸上男子20キロ競歩銀メダルの池田向希(23=旭化成)は「東京五輪後の1カ月は地元の静岡に帰ってゆっくり過ごした。来年の世界選手権(米オレゴン州)に向かって再始動したところ」と現状報告した。