今大会唯一の合同チーム(沼津工・清水南・桐陽)が、69-0で常葉大橘に大勝した。11トライを奪うなど、攻守で圧倒。合同チームの勝利は、2016年の静岡東・桐陽以来5年ぶりとなった。

開始早々の先制点で流れを引き寄せた。前半3分、中央から右に展開して、最後はSO本田祐哉(2年=沼津工)がトライ。自らコンバージョンキックも成功させた。「気持ち良かった。キックも落ち着いて決められた」。その後も体格で相手を上回るFW陣を軸に攻撃を展開。次々と得点を重ねた。

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、開幕前の3校そろっての練習は3度のみ。対外試合は1度も行えず、ぶっつけ本番で今大会に臨んでいた。FW西山紘也主将(3年=沼津工)は「少ない練習時間だったが、自分たちの長所をしっかり出せた。全員がやる気に満ちあふれ、勝てる雰囲気がつくり上げられていた」と胸を張った。

31日の2回戦では、昨年優勝の東海大静岡翔洋と対する。「課題を修正して完璧な状態で戦いたい」と本田。番狂わせを演じて“合同チーム旋風”を巻き起こす。【古地真隆】