NFLパッカニアーズのQBトム・ブレイディ(44)が闘病を乗り越えた少年をたたえた。

24日のベアーズ戦でバッカニアーズに6勝目をもたらした。試合後にはスタンドで応援していた少年の元へ歩み寄った。少年は試合中に「トム・ブレイディは僕が脳腫瘍に打ち勝つのを助けてくれた」と書いたボードを掲げていた。

闘病中の支えになっていたブレイディは、少年にキャップをかぶせて握手を交わした。少年は感激のあまりに涙が止まらず、両手で顔を覆い続けていた。

ブレイディは「本当にいとおしい強い子だ。僕たちがいろいろなやり方で努力し、基金に時間を費やす人や、世界のためにいいことをやろうとしている人がたくさんいる。NFLはたくさんの素晴らしいことをやり、ただうれしかった。みんなが自分の置かれた環境の中で、自分にできるベストをやっている。会えてうれしかった」と話した。

この試合では通算TDパスが、史上初めて600超えとなる4本のTDパスを決めた。大台に乗せる2本目のパスをレシーブしたWRエバンスは、その重要性に気づかず。歴史を塗り替えたボールを客席に投げ入れてしまった。ブレイディは試合後に殿堂入りのボールを返してもらうと、別のボールとサイン入りジャージーをプレゼントしたという。