千葉県船橋市に登場する“夢のアリーナ”の概要が見えてきた。

バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)千葉ジェッツの新本拠地となる大型アリーナが、JR南船橋駅近くに建設されることが6日、明らかになった。来年1月中旬に着工し、24年3月に完成予定。地上4階建てで高さ30メートル、敷地面積は約2万平方メートルに及ぶ。関係者によれば、年内をめどに正式発表される見通し。

商業施設ららぽーとの駐車エリアとしてこれまで利用されてきた場所で、最寄り駅から徒歩5分程度の好立地。近辺には、かつて室内スキー場として話題を集めた「ザウス」や、16年に廃止された船橋オートレース場などがあった。スポーツにゆかりのある地に、令和の時代はバスケファンの歓声がとどろく。

リーグ屈指の人気を誇る千葉Jは、現Bリーグチェアマンの島田慎二氏が社長を務めていた19年4月に、1万人規模の観客を収容できる「夢のアリーナプロジェクト」の構想を発表。その後、2度のトップ交代やコロナ禍を経ても、計画は着々と進んできた。

Bリーグでは今春、本格的な屋内スポーツ観戦施設として沖縄市に沖縄アリーナが完成。東京オリンピック(五輪)前には男子日本代表の強化試合が行われ、来年2月にはオールスターが開催されることが決まっている。26年から“新B1”が設置される将来構想が掲げられる中、千葉以外にも、現在複数の自治体やクラブでアリーナ構想が進行中だ。