ゴッドドア(兵庫)がKAGO CLUB(大阪)を破って初優勝を飾った。中学、Bリーグ、町クラブが集う戦いで初めて町クラブが日本一になった。

お互いに何度も練習試合を戦った関西対決は終盤までもつれたが、ゴッドドアが勝ちきった。残り3分半で59-54と5点差まで迫られたが、エースの瀬川琉久(3年)がシュートを決め、そこから連続得点。相手の激しいプレスディフェンスにも冷静に反則を誘い、フリースローを決めて逃げ切った。

本間雄二監督は「厳しいゲーム。ボク自身は、試合が5Q、6Qとあったらもっと楽しいと思って見ていました」と笑顔で話した。日本一のかかる大会だが「成長していく1つの過程の大会」ととらえ、選手に成長を促す指導をしている。

3、4年前に兵庫県体育協会からスペインに派遣され、ユース年代の育成の在り方を勉強してきた。認知、判断など「反応のできる選手」の育成を目指し、体幹を鍛える身体操作の訓練も取り入れた。得点能力の高いエースの瀬川も「相手と接触しても体がずれずにシュートできるようになった」と成果を強調する。

将来のプロ、日本代表、世界でプレーする選手を育てるために活動する町クラブが大舞台で飛躍を遂げた。