新潟アルビレックスBBの連敗は24に伸びた。信州ブレイブウォリアーズに64-76で敗れた。

第1クオーター(Q)でわずか7得点と出だしから信州の守備に苦しんだ。第3Q以降は攻勢を仕掛ける場面もあったが、要所で相手守備を破ることはできず、得点差を詰められない。3日のサンロッカーズ渋谷戦から約3週間あいての試合は準備してきた攻撃を発揮できなかった。23日もアオーレ長岡で信州と対戦する。

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最後まで諦めなかった。新潟は後半、インサイドにアタックを仕掛けた。SFロスコ・アレン(28)が果敢にドリブルでリングに迫り、この試合15得点。PFジェフ・エアーズ(34)も今季自己最多の23得点。それでも点差は縮まらない。得点直後に、信州に点を許す展開から脱出できないまま試合終了のブザーを聞いた。

出足の失速でリズムをつかみそこねた。第1Qは7得点。ボールが止まり、信州の守備の網にかかる。第1Qのフィールドゴール成功率は17・6%だった。新潟の平均得点71・0点はリーグ最下位。第16節大阪戦(8、9日)が中止となり、試合がない約3週間、攻撃力向上に重点を置き練習してきた。平岡富士貴監督(47)は「75点は取りたい。積極的にリングに向かうこと」と全員に1対1の仕掛けを意識させてきたが、「試合の入りが重すぎた。リバウンドは戦っていたし、リングに向かっていくこともできたが、最後で決め切れなかった」と言った。

左手舟状骨骨折を抱えていたSG遠藤善(23)は20日に医師の最終チェックを受けて完治を確認。不安を取り除いてコートに立った。鼻を負傷しているアレンは4試合連続でフェースガードを装着したままのプレーにも迷わずレイアップをみせた。

気迫を出しても白星をつかめない。信州は19日に天皇杯準々決勝を戦ったばかり。その試合で主力5人が不出場だったとはいえ、チームは中2日の連戦。新潟戦、信州は得点源のPG岡田侑大(23)を負傷で欠いていた。新潟はじっくりと準備をしたはずだったが、課題の得点力不足は解消できなかった。第3Q途中にはPG綿貫瞬(34)が右肩を痛めて離脱する不運もあった。歯がゆい内容で24個の黒星が連なった。【斎藤慎一郎】

▽平岡富士貴監督 試合の入りが重すぎた。(オフェンスリバウンド21本など)リバウンドは戦っていたし、リングに向かっていくこともできたが、最後で決め切れなかった。

▽ジェフ・エアーズ チームとしてうまくいった部分もあったが勝つためのプレーをしなければ。いくつかの細かいところを変えなければならない。(23得点は)チームメートが自分がスコアしやすいようチャンスを作ってくれた。