ラグビーの新リーグで今年1月に開幕した「リーグワン」3部の宗像サニックスブルースが、今季限りで活動休止にする方針であることが15日、分かった。事実上の廃部で、関係者によればこの日、選手やスタッフにも伝えられたという。

1994年にサニックスラグビー部として創部。九州の新興チームとして福岡県社会人Cリーグからの挑戦で急成長し、96年度には西日本社会人Aリーグ昇格を決めた。トップリーグ(TL)は初年度(03年)から参戦。有力選手を獲得しながら、九州のトップチームとして活動を続けてきた。

現在、日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも現役時代に在籍。日本代表ではWTB吉田義人、FB岩渕健輔(現日本協会専務理事)、19年W杯日本代表のWTBレメキロマノラヴァらも所属していた。

九州を拠点にするラグビーチームでは昨年4月に、トップチャレンジリーグ(当時)に所属していたコカ・コーラが活動休止を発表。事実上の廃部となっており、2年連続で九州の有力チームが消滅する可能性が高まった。

宗像はチームの力はありながら昨年にあった新リーグの振り分けで3部になり、活動規模を縮小していた。

2月12日の江東(旧清水建設)戦は19-26で敗れ、第4節終了時点で2勝2敗の3位。

20日にはクリタウォーターガッシュ昭島と対戦(北九州市立本城陸上競技場)する予定になっている。

本拠地は福岡県宗像市で、第2本拠地を北九州市に置く。