友野一希(23=セントラルスポーツ)が“東京出張”した。

この日も期待に応えるように、人気のナンバー「Bills」を披露。黒縁メガネ、白の長袖シャツにスーツパンツ、ネクタイというサラリーマン風の衣装で登場し、軽やかなステップで盛り上げた。

昨年12月の全日本選手権は5位。夢の北京オリンピック(五輪)出場はかなわなかったが、翌1月の4大陸選手権(エストニア・タリン)では銀メダルに輝いた。それでも悔しがった。

「初めて優勝を目指したいという気持ちでした。全日本でやり残したことを、しっかり。史上最高の自分を出せるようにしたい」

その理由については、こう説明していた。

「(昨年11月の)ロシア杯が終わって、初めて(銅)メダルを取って悔しいと思いました。1位が見えた試合。僕は国際大会で優勝がない。(同月のNHK杯で)2位とか。全日本も…五輪に出るような選手たちは、やっぱり、どの試合に出ても1番になっている。そこを目指さないと世界でも、もちろん日本でも戦っていけない。1番を、より目指したいなと。ロシアで意識し始めて、全日本で強い気持ちを持つようになりました」

勝利への強い意識が芽生えた五輪シーズン。来季に向けて、貴重な表現を磨く場となるプリンス・アイス・ワールドでも、しっかり場内を沸かせていた。

この日は紀平梨花、田中刑事、本田真凜、本田望結らとメドレー等にも出演。公演は27日まで3日間、行われる。