体操界に数々の偉業を残した内村航平(33=ジョイカル)の競技人生最後の舞台「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」は、12日に東京体育館で開催される。11日に前日記者会見が行われた。

席に着いた内村は右手でマイクを握り語り始めた。

「あまり最後という感じはなくて、こういう、本会場も見ましたが、こういう舞台を用意してくださり、感謝の気持ちしかない。やるべきことはやらないといけない。責任感。やらなきゃいけないことをやらないといけないなというだけですね」。

20年からは鉄棒に専念してきた。6種目を演技するのは19年以来となる。

「現行のルールにのっとってやるわけではないので、やることをやる。難しいことはやりませんけど、いままで大事にしてきた、美しさと着地を止めるところ。美しさは意識しなくても表現できるレベルにある。着地は不安な部分ありますが、できるだけ多く着地を止めることできれば会場も盛り上がるかなと思います」。

五輪で個人総合2連覇の内村は、1月に引退を発表。最後の舞台として今大会が用意された。大会にはリオデジャネイロ、東京の両五輪をともに戦ったメンバーも集結する。