初優勝が懸かる宇野昌磨(24=トヨタ自動車)と、急きょ4年ぶりの出場が決まった友野一希(23=セントラルスポーツ)が現地で初練習に臨んだ。

練習用リンクで午前8時55分(日本時間午後4時55分)から始まった練習に参加。宇野はフリー「ボレロ」の曲を流し、銅メダルを獲得した北京五輪(オリンピック)は演技前半だった4回転フリップを、後半に組み込んだ構成でジャンプを跳ばずに流れを確認した。リンクサイドではステファン・ランビエル・コーチが見守り、つまずいて転んだ際にも笑顔を見せるなど、程よくリラックスしながら35分間の調整を終えた。

当初は羽生結弦(ANA)の故障による欠場で、補欠からの繰り上がりが決まっていた三浦佳生(東京・目黒日大高)が大会直前に負傷。友野はそのため前週のプランタン杯出場後にルクセンブルクから移動し、世界最高峰の舞台に立つことになった。現地入り最初の練習ではフリー「ラ・ラ・ランド」をかけての通しで、4回転-3回転の連続トーループなどを着氷させた。

前日21日からモンペリエで調整している北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)を含め、男子日本代表3選手が決戦の地でそろった。(モンペリエ=松本航)