東京五輪5位のリベンジに燃えたBMXパークの中村輪夢(20=ウイングアーク1st)は、6位に終わった。

予選を首位通過し、決勝ではメダルを目指して難度の高いトリックに挑んだが、成功できず。「一言でいえば、悔しい」と、大会を振り返った。

「多くの人にBMXを知ってもらいたい」という思いで、日本初開催のXゲームに臨んだ。タイトなコースの上に練習時間も少なくて対応に苦しんだが、他の選手は「いいライディングをしていた」。メダルを狙って果敢に攻めたが「空回りした」。地元の大会で、19年の銀メダルを超える成績は残せなかった。

それでも、日本で行われるXゲームに出場して「気持ちよかった」。前日の予選の時以上にファンも詰めかけ「もっと盛り上がれば、うれしい」と話し「やりきれなかったけれど、練習してきたことは挑戦できたので、そこまで悔いはない」と前向きに言った。

来月にはフランスでW杯が行われる。欧州の試合を転戦し「もっと経験を積みたい」。この日決勝に残った選手の中では最年少の20歳。王者ローガンらは20代後半で「そろそろ世代交代をしないと」。6位には終わったものの、中村は気持ちを切らさすことなく前を見て言った。【荻島弘一】