4月の全日本総合選手権で初優勝した笠原有彩(17=レジックスポーツ)は、持ち点でトップながら、3種目目の平均台で、宮田笙子(17)に逆転を許し2位に終わった。

1種目目の跳馬で、右足首に負荷がかかった。「痛くて、次の床に行けるかどうか不安だった」。痛みを引きずったままだったが、4種目をこなせ、「ほっとした」と、演技終了後には涙がこぼれた。

優勝は逃したが、2位で10月開幕の世界選手権(英リバプール)の代表入りを手にした。優勝した宮田とは同学年で「いいライバルとして、お互いに刺激をしながら頑張って行きたい」と、次世代のエースに名乗りを上げた。

【写真特集】女子体操新時代 ①宮田笙子②笠原有紗③山田千遥 世界選手権代表3人は全員10代