関西大学ラグビー春季トーナメントの1回戦が15日、行われた。昨季Bリーグ(2部)1位の大体大は、同Aリーグ(1部)7位の関大と対戦して、7-38で敗れた。

悔しい試合となった。前半20分に先制。0-7とリードしたが、その後は得点が奪えず。前半を7-12で折り返した。

後半は、攻撃力を上げてきた相手を止めきれず、4トライを許した。同44分にFB伊村光太(3年=東海大大阪仰星)が左サイドを駆け抜けるも、トライは奪えず。終了のホイッスルが響いた。

主将のフランカー岩本晃伸(4年=常翔学園)は、「悔しい」と胸の内を明かす。「大体大はFWのチーム。バックスはよく守ってくれていたから、FWを(強化しなければ)」と話した。体作りを課題として「(大体大の愛称である)ヘラクレス軍団を復活させたい」と力を込めた。

4月に部長兼監督に就任した中井俊行監督(58)は「できるところが見えたので良かった。スクラムでも圧力をかけられていた」と前向きに評価した。今季の目標は「Aリーグ昇格」だが、過程も重視する構えだ。監督就任から2試合目。まだ勝利はないが、指揮官は強き「タイダイ」を知っている。試合の中での発見を大切にして、チームを復活させる。【竹本穂乃加】