1次リーグ(L)4位でプレーオフに滑り込んだフォルティウスが、同3位中部電力に大敗。2連覇達成とはならなかった。

フォルティウスは0-1の第3エンド(E)に大量3点を失い、1点を返したあとの第5Eでは4点を取られた。後半もリードを広げられた。

スキップの吉村紗也香は、「正直、悔しい思いでいっぱい」と口にしつつ、「ここまで選手5人、コーチ、スタッフと最後まで戦えたことはうれしい。こうしてカーリングができる喜びを感じたし、プレーをしていて楽しかった」。

リードの船山弓枝も悔しさをにじませつつ、「プレーオフの舞台に立てた。たくさんのスポンサーさんに支えられ、こうしてフォルティウスとして戦えたことをうれしく思った」と実感を込めた。

チームは昨年9月、北京五輪に向けた日本代表決定戦でロコ・ソラーレに敗れたあと、同年11月で北海道銀行とのスポンサー契約を終了。現在はクラブチーム「フォルティウス」として活動を続けている。

吉村は「この1年は気持ちの面でもつらい部分があったが、もう1度みんなでここに立ち、プレーすることができた。悔しい結果になったが、4年後に向けて頑張っていきたい」。26年ミラノとコルティナダンペッツォ(イタリア)五輪に向けて、強い思いを口にした。

勝った中部電力はこの日の準決勝で、もう1試合のプレーオフでロコ・ソラーレに敗れた北海道銀行と対戦する。

◆日本選手権決勝トーナメント 変則方式で行われる。まずはプレーオフとして、1次リーグの1位チームが同2位チームと、同3位チームは同4位チームと対戦。1位対2位の勝者はストレートで決勝進出が決定。敗れたほうは、3位対4位の勝者と準決勝を戦う。