国際スケート連盟(ISU)は6日、タイ・プーケットで開催中の第58次総会に、ウクライナ侵攻中のロシアと支援国ベラルーシの代表団が参加することを認めた。

両国を拒絶しないことは前日5日の評議員会で決まっていたが、この日、ウクライナが「両国の総会出席を認めない」など提起。これに対して匿名の投票が行われ、結果は反対55票、賛成48票、棄権13票だった。

成立に必要な3分の2(78票)の得票に達しなかったため否決された。

同様に、両国がISUの役員改選に立候補することを認めない、との提案も賛成54票、反対46票、棄権16票で否決された。

この総会でISUの役職に選ばれたロシア人とベラルーシ人は無期限でISUの活動参加禁止、との求めも棄却された。ロシアとベラルーシを除外する3つの議案すべてが否決された。

ISUは今年3月、ロシアとベラルーシから国際大会の開催権を剥奪し、選手や役員ら関係者の大会参加を認めない制裁を科していた。

フィギュアの世界選手権(3月、フランス・モンペリエ)では2カ国の参加が禁止され、北京オリンピック(五輪)女子で金メダルのシェルバコワ、銀メダルのトルソワ、個人4位で団体戦ではROC(ロシア・オリンピック委員会)の金メダル獲得(保留中)に貢献したワリエワらの出場が認められなかった。【木下淳、阿部健吾】