東京オリンピック(五輪)銀メダルの本多灯(20=日大)が、決勝に駒を進めた。準決勝2組5レーンで1分54秒01で2着、全体でも2位で通過した。

初代表の寺田拓未(24=ミキハウス)は同組8着、全体13位で決勝進出とはならなかった。

東京五輪を圧勝したミラクが同組4レーンで1分52秒39で1着、全体でも1位となった。

決勝は21日(日本時間22日未明)に行われる。

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隣のレーンで泳ぐミラクに懸命に食らいつこうとした本多だが、約1秒3離されてフィニッシュ。「やつは速いです」。率直な思いが漏れた。

東京五輪決勝では2秒5以上の差をつけられた。実力差が大きいことは分かっている。それでも、簡単にあきらめるつもりはない。「僕はまだまだ挑戦者。銀メダリストのプライドはあるが、チャレンジャー精神を忘れずに、明日の決勝を盛り上げるレースができれば」。

今年に入り、自らを鼓舞するかのように「僕が日本のエース」と口にしてきた。だからこそ、あらためて誓う。「自分の言葉に責任感を持ち、明日はエースらしい泳ぎをしたい」。日本の切り札が、世界を楽しませる。