張本智和(19=琉球アスティーダ)が昨年の全日本選手権覇者で第1シードの戸上隼輔(20=明治大学)を下し、4強に進出した。

3-3で迎えた最終ゲーム。1-5でコートチェンジした際、「ハンガリーの試合みたいにならないかなと神頼みした」と明かした。7月の世界ツアー、チャンピオンズ欧州サマーシリーズでは林高遠(中国)に0-3の劣勢から4ゲームを連取し、4-3の逆転勝ちで優勝していた。

最後のポイントは「何がきても振る準備はしてた」とフォアハンドで決めた。この日1番の雄たけびで喜びを爆発させた。試合後は「ほっとしている、明日も試合ができてうれしい。先に自分で仕掛けることを意識した」と振り返った。

今大会はTリーグ初となる個人戦。成績に応じてパリ五輪シングルス代表選考の基準となるポイントを獲得できる。男子16人、女子24人がトーナメント方式で争っている。14日に準決勝と決勝が行われる。