フィギュアスケート男子の冬季五輪2連覇王者で、プロに転向した羽生結弦さん(27)が初の単独アイスショー「プロローグ」を開催する。30日の午前11時11分に発表した。年内は2都市4公演。11月4、5日の横浜・ぴあアリーナMMと12月2、3日の青森・フラット八戸が実現した。「僕一人ですべてをやりきる」のコメント通り、出演者の欄は「羽生結弦」だけ。異例のショーとなりそうだ。

7月19日のプロ転向表明会見で「ぜひ期待して」とアイスショー創設の夢を語り、会場確保など難題をクリア。コンセプト、ロゴデザインからステージ構成まで全て自身で手掛け「1人だけでパフォーマンスするための肉体づくりにも着手」と常識破りも予告した。

タイトルは悩み抜いて「プロローグ(序章)」に。「これまでの僕の歴史やスケート人生そのものを感じていただけるものを、という思いから企画しました。『これから、いろいろな物語が紡がれていくといいな』『このアイスショーが、その物語の“プロローグ”となるように』という思いとともに全力でむかっていきます」とコメントした。

横浜公演のチケットは10月5日から先行抽選、同22日から先着の一般販売が始まる。八戸公演は未定。この日は自身初の公式ツイッターとインスタグラムの開設も発表した。【木下淳】