ジュニア1年目の島田麻央(13=木下アカデミー)が、国際スケート連盟(ISU)公認大会で日本女子初の4回転トーループを着氷させた。第2戦チェコ大会に続き、シリーズ2大会連続の優勝を飾った。

ショートプログラム(SP)2位で迎えたフリーは148・87点を記録し、合計217・68点。記録はクオーター着氷(4分の1未満の回転不足)となって出来栄え点で減点となったが、02年の安藤美姫(サルコー)以来、20年ぶりの4回転ジャンプ成功へ、あと1歩に迫った。

歴史的な演技を、島田は少しだけほほ笑んで締めくくった。冒頭でトリプルアクセル(3回転半)を成功させると、続く4回転トーループも着氷。国内では小6だった21年3月に初成功させた大技を、国際舞台で披露した。最終盤までジャンプに大きなミスはなく、3つのスピンも最高のレベル4をマークした。

合計点は日本女子で坂本花織、紀平梨花、宮原知子、三原舞依に続く歴代5位(18~19年シーズンのルール改正以降)の高得点を記録。17年の紀平梨花以来、5年ぶりのジュニアGPファイナル(12月、トリノ)進出を決めた。