フィギュアスケートの本格的なシーズン到来を告げるグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカは21日(日本時間22日)に米マサチューセッツ州ノーウッドで開幕する。結成3季目を迎えたアイスダンスの村元哉中(29)、高橋大輔(36)組(関大KFSC)は20日に前日練習し、新リズムダンス(RD)の衣装もお披露目した。

「ベルサーチをイメージしてます(笑い)」と高橋が冗談めかす。黒地に金のチェーン模様をあしらった上着に、インナーは体が透けて見える仕様。シングルから転向して鍛え上げた筋肉のマッチョ感を高めた。「マイアミ感、リゾート感がほしいというところから、インスピレーションが湧きました」と説明する村元と今季を滑り出す。

フロリダにある米国の拠点リンクがハリケーンの被害で使えず、2週間ほどは他の施設を巡り、ホテル生活もしていた。ただ、2人の表情は明るい。プログラムは両方とも新作。RDはダンサーなど6人が振り付けに関わり、村元は「すごくすてきなプログラム」と手応えがある。高橋は「(曲が)速いので、その分大変なところが多いですけど、決まれば格好いい」と魅了する。

(ノーウッド=阿部健吾)