6日に閉幕した車いすテニスの世界ツアー最終戦、車いすテニス・シングルスマスターズ(オランダ)を16歳5カ月の最年少で制した小田凱人(東海理化)が8日、羽田空港に凱旋(がいせん)帰国した。

「ここは勝って終わらせたいと思っていた。有言実行できてうれしく思っている」と喜んだ。

マスターズは、一般のツアー最終戦と同様に、その年の上位8人だけが出場できるエリート大会。日本人の優勝は、12~14年に3連覇を果たした五輪王者、国枝慎吾だけ。小田は、今年初出場で、国枝に次ぐ日本人2人目の栄冠を手にした。

今回、マスターズを制したことは大きなステップとなる。その先には、4大大会、パラリンピックが待ち受けるが、今年デビューした4大大会では、まだ決勝進出がない。「5月の誕生日前には4大大会に優勝したい」。誕生日前にある4大大会は、来年1月の全豪だけだ。

そして、24年にはパリ・パラリンピックがある。「最大の目標は、パリで金メダルを取ること」。そして、最大の壁、過去4戦全敗の五輪王者の国枝慎吾を撃破することだ。