フィギュアスケート男子のグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ、第2戦スケートカナダともに2位の三浦佳生(かお、17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が、シニア転向1年目にして初のGPファイナル(12月7~11日、イタリア・トリノ)進出を決めた。

現在、出場を争うポイント獲得は2位の13(1位は15、3位は11…)×2の26ポイントで暫定首位。第4戦の英国大会まで終了した時点で上位6枠に入ることが確定し、一番乗りで出場切符が舞い込んだ。

先月末のカナダでは、既に2試合を消化して吉報を待つ立場となり「(ファイナルへ大前進したことに)全く予想していませんでした。頑張って表彰台に上がれたらいいな、くらいに思っていた。アメリカで2位になったところから、頑張れば“ワンチャン”みたいな感じでカナダに来た。この大会も2位になることができて予想外でした。もし自分がファイナルに行けるとなった時には、本当に万全なコンディションで自分の力を出し切れるように頑張りたい」と意気込んでいた。

高校2年生の三浦は昨季の全日本ジュニア王者。今年1月の4大陸選手権(タリン)では飛び級ながら表彰台に立つ銅メダルに輝いていた。猛スピードの助走から繰り出す、高さと幅のあるジャンプが特長。4回転は既にループ、サルコーとトーループを操り、フリップも習得が近いという有望株だ。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪(オリンピック)へ、同じイタリアで佳生(顔)見せする。【木下淳】