14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、今年7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)の初単独アイスショーが、全2都市5公演の千秋楽を迎えた。

1曲目は「SEIMEI」。ベールを脱いだ11月の横浜公演と同じく、代名詞の冬季五輪V2フリー曲をスタートに持ってきた。この日も異例の6分間練習から。公式戦さながらの調整から準備を始め「1番、羽生結弦さん」のアナウンスで試合同様に滑りだした。

4回転サルコー、4回転トーループ、そして試合ではキックアウト(規定回数以上のジャンプでノーカウント)になるトリプルアクセル(3回転半)3連発。単独、3回転半-3回転トーループ、3回転半-1回転オイラー-3回転サルコーと決めた。

既にここまでに披露してきた構成だが、あらためて「4回転サルコー、4回転トーループ、トリプルアクセル3回とか。もしかしたら最後かもしれないなって思ったら、力が入ってしまって。皆さんの中に残ってくれればと思います」と、後のトークコーナーで説明した。

演技を終えると「とうとう最終回となりました。初めて羽生結弦というものを見る人、映画館、テレビで見てくださった人、僕はこんな感じの人間です。全力を尽くしちゃうんで最後まで持つか分かりませんが、頑張ります」と冒頭あいさつ。CS放送や77の映画館の計100スクリーンで生中継されたグランドファイナルが幕を開けた。【木下淳】