14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、今年7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)が来年2月26日(日)に東京ドーム公演を開催すると発表した。こちらも羽生さん1人の異例ワンマン公演を予定している。

タイトルは「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023“GIFT”at Tokyo Dome supported by雪肌精」で、羽生さんが制作総指揮を務める。「羽生結弦の半生とこれからを氷上で表現する物語」とし、演出にはPerfumeらを手掛けるmikikoさんが入る。午後5時の開園予定で、チケット先行発売は12月6日の正午からスタートする。

館内ビジョンで発表されると、場内がどよめき、場内アナウンスでは「贈り物を受け取りに来てください」との羽生さんのメッセージが流された。初の単独アイスショーが2都市5公演の千秋楽を迎え、そのフィナーレでのサプライズだった。

主催者は「スケーター史上初の単独東京ドーム公演」としており、関係者によると、同所にアイスリンクを設営するのも初めてという。プロ転向したころから構想があったそうで「ギフト」には恩返しを込めたと本人は説明した。

初の単独アイスショー「プロローグ」を終えた際にもファンに感謝を述べていた。

「生きてきて幸せだなって思いました。体力的にも会場的にも、自分で構成を練って会場を探して、すごい大変でした。千秋楽まで無事に、けがなくやることができました。ありがとうございます。正直、正直、こんな景色、2度と見られないんだろうなと怖かったです。僕なんかの演技を、こうやって見てくれて、これ以上ないくらい報われています。ありがとうございます」

「プロローグは終わります。でも、始まったら、終わりの始まりだと思いますし、終わりは始まりの始まりだと思うんで、これからも、まだ見ぬ本編に向かって…どうぞ、ご期待ください。では、序章を終わりにします」

そして、地声で「ありがとうございましたー!」と絶叫した後、東京ドーム公演のニュースを用意していた。【木下淳】