米国女子プロWNBA帰りの町田瑠唯(29=富士通)が、故郷で躍動した。3年ぶりに出身地旭川で開催されたWリーグの日立ハイテク戦に先発。10得点、チーム最多8アシストを記録する活躍でチームを72-68の勝利に導き、約1300人の地元ファンの期待に応えた。

町田がボールを持つたび、ひときわ大きな拍手が巻き起こった。スピード感あふれるドリブルで自らゴール下に切れ込むと、外側にいるフリーの選手に素早くパスを送り、3点シュートを狙わせる。ボールを受けた瞬間に前が空けば自らシュートを放つ。「地元の試合は楽しい。プレーしやすい雰囲気を作ってもらいました」。チーム最長の35分14秒、コートを駆け回った町田が凱旋(がいせん)を待ちわびたファンで埋まったスタンドに向かって手を振った。

昨夏は東京オリンピックで銀メダルを獲得。今春から5カ月間、WNBAに挑戦した。名実ともに女子バスケ界をけん引する立場になって、旭川に戻ってきた。「3年ぶりですし、Wリーグを初めて見てくれた子どもたちも多いはず。私たちのプレーで、夢を見てくれたらうれしいなと思います」と、期待を口にした。

11日にも日立ハイテク戦が行われる。この日は最大22点リードを、最後は4点まで詰められた。「勝てたことは良かったけど、自分はミスも多く、ゲームコントロールもうまくいかなかった。明日は修正して臨みたい」。さらに輝く姿を故郷で披露する。【中島洋尚】