日本スケート連盟は22日、ペアでグランプリ(GP)ファイナル日本勢初優勝を飾った三浦璃来(21)、木原龍一(30)組(木下グループ)の全日本選手権欠場を発表した。

拠点のカナダ・トロントから開会式前日の20日に帰国予定だったが、フライトの大幅な遅延で、この日未明にずれ込んだ。さらに荷物が到着地に届かない「ロストバゲージ」で三浦の衣装、木原のスケート靴と衣装が手元にない状況。木原は会場入り後「マッサージの機械しかない」と苦笑いし「皆さんの前で演技をしたい思いが強かった。気持ちの整理がつかない」と肩を落とした。

今大会は世界選手権(来年3月、さいたまスーパーアリーナ)の最終選考会。同選手権に出るためには、全日本選手権への参加が必須と定められているが「過去に世界選手権3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で参加できなかった場合」に限り、救済措置が検討される。愛称「りくりゅう」の2人は3月の世界選手権で2位と躍進している。26日のエキシビション「メダリスト・オン・アイス」出演についても、木原が「それは分からないです。代表選考がどうなるかだと思います」と語るにとどめた。