ラグビーの全国大学選手権は8日、東京・国立競技場で決勝が行われる。

2大会連続11度目の優勝を目指す帝京大(関東対抗戦1位)は7日、東京・日野市内で最終調整。準決勝翌日の3日に、名誉顧問でかつて監督や部長を務めた増村昭策さんが88歳で亡くなり、喪章をつけてプレーを予定する。

3大会ぶり最多17度目の優勝を狙う早大(同3位)も杉並区内で最終調整し、フランカー相良昌彦主将(4年=早実)らが闘志を燃やした。

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晴れわたる青空の下、控え部員の拍手が帝京大の練習場に響いた。必要最低限の声出しで戦術確認を終え、最後は登録23人が低いタックルで声を張り上げた。CTB松山千大主将(4年=大阪桐蔭)は「1年間、この日(決勝)のために準備してきた。あとはやるだけ」と仲間に語りかけた。

常勝軍団のバトンをつなぐ戦いになる。筑波大を71-5で圧倒した準決勝翌日、74年度から2度にわたって監督を務めた増村さんの訃報が届いた。今季から率いる元日本代表でOBの相馬朋和監督は現役時代、増村さんに誘われて東京高から帝京大に進んだ。1年時にはスクラムの組み方の指導を受け「今につながっている」と感謝する。

この日の練習前に黙とうをささげ、松山は「帝京大の未来のために動いてくださった」と思いをはせた。岩出雅之前監督の下で昨季は史上最多9連覇以来、4大会ぶりの日本一に輝いた。フィジカルで前に出る強みを生かし、天国に吉報を届ける。【松本航】