アランマーレ山形が止まらない! 新年最初のホームゲームで、大野石油を3-0のストレートで下し、破竹の開幕10連勝を飾った。第2セット(S)から途中出場したルーキー有村涼美(23)がチーム2位の10得点と躍動。23年ホーム初勝利に貢献し、年に1度の鶴岡大会を大いに盛り上げた。

昨季掲げた「超攻撃型バレー」を超える「超々攻撃型バレー」がさく裂した。第1Sに7-9から5連続失点し、7-14とこの日最大の7点ビハインド。相手にいきなり主導権を握られたがなんのその。木村友里主将(27)が「昨季よりも攻撃力がアップしている」と自負する攻撃陣で、10-16からお返しの5連続得点。21-22まで追い詰めてからは4連続得点で一気に第1Sを先取した。

第2、3Sは一進一退の攻防を繰り広げたが、要所で有村が鋭いスパイクを決めて勢いを維持。有村は「トスと合わないときもあった。でもそこで空いているところにしっかり打てたことでチームに流れを持ってこれたかなと思います」。冷静にコートの状況を見極め打ち分ける頭脳プレーが光った。試合後は、腕を十字にした「10連勝ポーズ」で写真撮影。木村は「試合前からアランマーレの一体感を出してくれた会場の皆さんに感謝の気持ちでいっぱい。その雰囲気があったからこそ、勝ち取れた1勝だと思います」と10連勝をかみしめた。

ホームの雰囲気を味方に連勝街道を突き進む。今日15日は昨年、鶴岡での初開催で2-3と惜敗したルートインホテルズと対戦。ルートインホテルズとは昨年12月4日にも対戦し、その時は3-1で勝利しているが油断は禁物。有村は「良い状況じゃなくてもしっかり打って、チームが盛り上げられたら。攻める気持ちでプレーできたらと思います」、木村は「11勝目も会場の皆さんと分かち合いたいです」と力を込めた。年に1度の鶴岡大会を2連勝で締めくくり、「V2優勝、V1昇格」に向けて、さらなる勢いをつける。【濱本神威】