日本バドミントン協会の臨時評議員会を翌日に控えた21日夜、五輪でも活躍した往年の名選手たちが、協会改革を支持するかのようにツイートを重ねた。

元日本代表で五輪2大会出場の池田信太郎さんは同日、自身のツイッターに「明日が臨時評議員会となります。評議員55名の1票に協会のガバナンスは委ねられます。注視していきます」とツイート。ニッカンスポーツコムに掲載されたコラムを引用する形で投稿した。

すると現役時代に池田さんと“イケシオペア”を組んだ潮田玲子さんも反応。「私も注目してます! 良い方向へと導かれることを心より願ってます!」と言葉を添えてリツイートした。

さらに潮田さんとの“オグシオペア”で名をはせた小椋久美子さんも、「競技発展、そして何より選手のことを1番に考えてくださる協会であって欲しいです。新しい一歩に繋がると信じて、臨時評議員会の行方を見届けたいです!」と投稿。現役時代さながら、息の合ったコンビネーションを披露するかのようにたたみかけた。

池田さんのツイートにいち早く呼応したのがロンドン五輪銀メダリストの藤井瑞希さん。「私も注目しています。評議員の皆様、お願いします。今ではなく未来をしっかり見据えての判断をよろしくお願いします!!」。将来を担う子どもたちのためにも、評議員によって正しい判断がなされることを願った。

横領の組織的隠蔽(いんぺい)など不祥事が続いた日本バドミントン協会は、新会長候補としてJリーグ前チェアマンの村井満氏を理事会に迎え入れる方針。理事を選任する臨時評議員会では同時に、不祥事に関わった6人の理事と2人の幹事の解任についても話し合う。

理事解任を阻止しようとする動きも強い一方で、臨時評議員会を招集した木内広史評議員(茨城県協会理事長)は抜本的改革を訴える。「バドミントン協会は不祥事に関わった者を守る組織だと世間に思われたら、それこそ終わってしまう。村井氏の顔に泥を塗ることになりかねない」と呼びかけ、全国の評議員1人1人に書面を送付した。

臨時評議員会と臨時理事会は22日午後に行われ、結果は夕方ごろに判明する見通し。

協会の一連の不祥事により、すでに国からの強化費2割削減が決定。昨年暮れの全日本総合選手権では、優勝選手に授与される「内閣総理大臣杯」などが用意されない異常事態となった。さらに、現在も継続中のスポーツ団体ガバナンスコードの適合性審査で不適合となれば、強化費ゼロとなる。